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By: 株式会社sorae

「sorae(そらえ)」は宇宙に関する最新情報や最先端の技術情報のニュースを配信しています。「sorae」という名前には、「宇宙へ行きたい」「宇宙を知りたい」「空を飛びたい」、「夜空の星を眺めたい」など、読者の「そら」に対する憧れや希望、知的好奇心に応えたいという想いが込められています。

中国、小惑星探査機「天問2号」を5月29日に打ち上げへ
Yesterday at 8:19 AM

「中国、小惑星探査機「天問2号」を5月29日に打ち上げへ」 CNSA=中国国家航天局は2025年5月26日、小惑星探査機「天問2号」を2025年5月29日に打ち上げる予定だと発表しました。天問2号は、2つの小天体を目標とする無人探査ミッションです。1つ目の目標は、近地球小惑星のひとつ「Kamo'oalewa(カモオアレワ、カモッオアレヴァ)」です。公転周期がほぼ1年のKamo'oalewaは、地球を周回しているように見える軌道を描く準衛星としても知られています。大きさは数十~100m程度と推定されていて、月に天体が衝突した時に弾き出された月の破片ではないかと考えられています。


スペースXが「スターシップ」第9回飛行試験を実施 宇宙船は軌道到達も姿勢制御喪失
Yesterday at 1:29 AM

「スペースXが「スターシップ」第9回飛行試験を実施 宇宙船は軌道到達も姿勢制御喪失」 アメリカ企業SpaceX(スペースX)は日本時間2025年5月28日、同社が開発中の新型ロケット「Starship(スターシップ)」による第9回飛行試験を実施しました。初めて再使用された1段目の大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」と、2段目のStarship宇宙船はどちらも予定されていた上昇燃焼を終了。Starship宇宙船は2024年11月の第6回飛行試験以来となる軌道到達に成功したものの、姿勢制御を喪失し、予定よりも早めに大気圏へ再突入して飛行を終えました。Starship宇宙船は2025年1月の第7回飛行試験から新世代の改良版が用いられていますが、第7回および2025年3月の第8回飛行試験では上昇燃焼中に異常が発生し、軌道に到達することなく機体は失われていました。改良版として3回目の飛行となる今回は上昇燃焼を終えることはできましたが、軌道上での試験を計画通り行うことができないまま、姿勢制御を失った状態で大気圏に再突入することとなりました。


日本の民間月着陸機が着陸予定 NASA月周回衛星が撮影した月の「寒さの海」
Last Tuesday at 2:48 AM

「日本の民間月着陸機が着陸予定 NASA月周回衛星が撮影した月の「寒さの海」」 こちらは、月の「寒さの海(Mare Frigoris)」の一角を捉えた画像です。月面に点在する無数のクレーターは、縁がくっきりとした新しいものから、曖昧な形の古いものまで、大小さまざまです。このエリアには、日本の株式会社ispaceの月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション2「SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON」の着陸予定地点があります。着陸は、早ければ日本時間2025年6月6日4時24分に、寒さの海の中央付近(月の北緯60.5度・西経4.6度)で行われる予定です。


スペースX、新型ロケット「スターシップ」第9回飛行試験を早ければ日本時間5月28日に実施へ
Last Saturday at 9:03 AM

「スペースX、新型ロケット「スターシップ」第9回飛行試験を早ければ日本時間5月28日に実施へ」 アメリカ企業SpaceX(スペースX)は2025年5月23日、同社が開発中の新型ロケット「Starship(スターシップ)」による無人での第9回飛行試験に向けて準備を進めていると発表しました。直近の打ち上げ目標日時は日本時間2025年5月28日8時30分(アメリカ中部夏時間2025年5月27日18時30分)です。Starshipは1段目の大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」と2段目の大型宇宙船「Starship」からなる全長123mの再使用型ロケットで、打ち上げシステムとしてもStarshipの名称で呼ばれています。推進剤に液体メタンと液体酸素を使用する「Raptor(ラプター)」エンジンをStarship宇宙船は6基(大気圏内用3基・真空用3基)、Super Heavyは33基搭載しています。SpaceXによると、両段を再使用する構成では100~150トンのペイロード(搭載物)を打ち上げ可能。2段目のStarship宇宙船は単体でも準軌道飛行(サブオービタル飛行)が可能で、地球上の2地点間を1時間以内に結べるとされています。


“燃料不要ロケット”実現へ前進 レーザー光を使った推進技術の実証に東北大学などが成功
Last Friday at 11:24 AM

「“燃料不要ロケット”実現へ前進 レーザー光を使った推進技術の実証に東北大学などが成功」 燃料を使わずに地上からのレーザー光で飛行する、“燃料不要ロケット”。次世代の宇宙開発を支えるかもしれない技術の実証に世界で初めて成功したとする研究成果を、東北大学と大阪公立大学の研究者からなるチームが発表しました。


ノルウェーが「アルテミス合意」に署名 55か国目の参加国に
05/21/2025

「ノルウェーが「アルテミス合意」に署名 55か国目の参加国に」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年5月15日付で、新たにノルウェーが「アルテミス合意」に署名したことを発表しました。アルテミス合意とは、アメリカ主導の有人月探査計画「アルテミス」を念頭に置いた、広範にわたる宇宙探査・利用の諸原則についての国際的な合意のこと。日本はアメリカなどとともに、最初の8か国の1つとして2020年10月に署名。参加国は2024年5月には40か国に到達しました。


QPS研究所のSAR衛星「ワダツミ-I」が収納型アンテナの展開に成功
05/19/2025

「QPS研究所のSAR衛星「ワダツミ-I」が収納型アンテナの展開に成功」 株式会社QPS研究所は2025年5月18日、同社の小型SAR(合成開口レーダー)衛星「QPS-SAR 10号機」、愛称「ワダツミ-I」のアンテナ展開に成功したことを発表しました。ワダツミ-Iは2025年5月17日にアメリカ企業Rocket Lab(ロケットラボ)の「Electron(エレクトロン)」で打ち上げられ、その日のうちに初交信に成功しました。翌日の18日夕方には収納型アンテナの展開を実施。衛星搭載のカメラで取得した画像や機器の動作情報から、展開に成功したことが確認されました。今後はワダツミ-Iの調整を続けて初画像の取得を目指すということです。


米企業インテュイティブ・マシーンズが月着陸機の横転理由に言及
05/19/2025

「米企業インテュイティブ・マシーンズが月着陸機の横転理由に言及」 アメリカ企業Intuitive Machines(インテュイティブ・マシーンズ)は2025年5月14日開催の決算説明会で、同社2回目の月着陸ミッション「IM-2」に言及しました。海外メディアのSpaceNewsが報じています。IM-2の着陸機は日本時間2025年3月7日2時30分頃に月面へ到達したものの、着陸時に横転。一部のペイロードは稼働しましたが、バッテリーが尽きたため、着陸から約13時間でミッションは早期終了しました。決算説明会では横転の理由について、レーザー高度計の信号に生じたノイズと歪み、着陸システムの精度に影響する高緯度地域での長い影、航法システムが参照する画像とはクレーターの見え方が異なる日照条件だと述べられました。


NASA探査機エウロパ・クリッパーがスイングバイ時に火星を観測
05/16/2025

「NASA探査機エウロパ・クリッパーがスイングバイ時に火星を観測」 こちらの画像、写っているのは火星です。NASA=アメリカ航空宇宙局の無人探査機「Europa Clipper(エウロパ・クリッパー)」が、火星スイングバイ(※)を行った2025年3月1日に、熱放射撮像カメラ「E-THEMIS」で取得した複数の画像を合成して作成されました。明るさは火星の表面温度に対応しています。最も明るい部分は0℃、最も暗い部分はマイナス125℃です。


JAXAのソーラー電力セイル実証機「イカロス」運用終了 打ち上げから15年
05/16/2025

「JAXAのソーラー電力セイル実証機「イカロス」運用終了 打ち上げから15年」 JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年5月15日、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の運用終了を発表しました。IKAROSは、太陽光の圧力(光圧)を推進に利用するソーラーセイルと、そこに貼り付けた薄膜太陽電池で発電も行うソーラー電力セイルを実証するために開発された宇宙機です。金星探査機「あかつき」などとともに、H-IIAロケット17号機で2010年5月21日に打ち上げ。太陽光を利用した加速や姿勢制御、発電といったソーラーセイルとソーラー電力セイルの実証に初めて成功し、成果は様々なミッションに引き継がれつつあります。


NASA惑星探査機「ボイジャー1号」スラスターの復旧作業を実施
05/16/2025

「NASA惑星探査機「ボイジャー1号」スラスターの復旧作業を実施」 2025年9月で打ち上げから48年となる、NASA=アメリカ航空宇宙局の惑星探査機「ボイジャー1号」。地上のアンテナの改修作業にともない、2025年5月から2026年2月にかけてコマンドがほとんど送信できなくなる前に、スラスターの復旧作業が行われました。ボイジャー1号には機体のロール運動を制御するスラスターが2セット搭載されていて、ヒーターに問題が生じたメインからバックアップへの切り替えが2004年に行われています。


スペースXがスターシップ宇宙船の地上燃焼試験を実施 第9回飛行試験に向けて
05/15/2025

「スペースXがスターシップ宇宙船の地上燃焼試験を実施 第9回飛行試験に向けて」 アメリカ企業SpaceXは2025年5月14日、新型ロケット「Starship(スターシップ)」の第9回飛行試験に向けた準備の一環として、Starship宇宙船のエンジン全6基を点火する地上燃焼試験を行ったと発表しました。全長50mの大型宇宙船Starshipは、これまでに大型ロケットSuper Heavy(スーパーヘビー)とともに8回の飛行試験を実施。直近では2025年3月に飛行しましたが、ここ2回は軌道到達前に機体が失われています。


遠ざかる通信衛星 寿命延長サービスを終えた宇宙機が撮影した“ほろ苦い別れ”の瞬間
05/14/2025

「遠ざかる通信衛星 寿命延長サービスを終えた宇宙機が撮影した“ほろ苦い別れ”の瞬間」 人工衛星の寿命を別の宇宙機で延長する。5年をともにした顧客の衛星からの“ほろ苦い別れ”と題した動画を、アメリカ企業Northrop Grumman(ノースロップ・グラマン)がXで公開しました。映像は、同社傘下のSpace Logistics(スペース・ロジスティクス)の宇宙機「MEV-1」が撮影しました。


ESAの技術実証ミッション「Proba-3」高精度の自律的な編隊飛行に成功
05/13/2025

「ESAの技術実証ミッション「Proba-3」高精度の自律的な編隊飛行に成功」 ESA=ヨーロッパ宇宙機関(欧州宇宙機関)は2025年5月8日、技術実証ミッション「Proba-3」の人工衛星2機が、自律的な編隊飛行に成功したと発表しました。Proba-3は2024年12月に打ち上げが行われ、太陽コロナを観測するコロナグラフ衛星と、コロナグラフ衛星に影を提供するオカルター衛星の2機で構成されています。ESAによると、2機の衛星はミリメートル精度の相対位置測定を通じて150mを隔てた編隊飛行を行い、1つの機体のように振る舞うという目標を達成しました。


JAXA「はやぶさ2」セーフホールドモードの原因判明 リアクションホイールを再起動
05/12/2025

「JAXA「はやぶさ2」セーフホールドモードの原因判明 リアクションホイールを再起動」 JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年5月9日、小惑星探査機「はやぶさ2」の最新状況を報告しました。はやぶさ2は、小惑星「Ryugu(リュウグウ)」のサンプルを持ち帰った後も、拡張ミッションを続けています。2014年12月の打ち上げからは11年が経っていて、2025年4月には機体の安全を確保するセーフホールドモードに入っていたことが報告されていました。


旧ソ連の探査機の一部はインド洋に落下か ロスコスモスが発表
05/10/2025

「旧ソ連の探査機の一部はインド洋に落下か ロスコスモスが発表」 ロシアの国営宇宙企業Roscosmos(ロスコスモス)は日本時間2025年5月10日、旧ソ連時代に打ち上げられて地球を周回し続けていた「Cosmos(コスモス※)482」の一部について、インド洋に落下したとする声明を発表しました。それによると、Roscosmos傘下のTsNIIMash=機械工学中央研究所の計算にもとづく情報として、この物体は日本時間2025年5月10日15時24分にインド洋東部にある中アンダマン島の西560kmの上空で大気圏に再突入し、ジャカルタ西方のインド洋に落下したということです。RoscosmosやNASA=アメリカ航空宇宙局の資料などによると、Cosmos 482は金星探査機「Venera 8(ベネラ8号)」と同一設計の探査機として、1972年3月に打ち上げられました。


ispaceの月着陸機 月周回軌道投入に成功 着陸は早くて6月6日
05/09/2025

「ispaceの月着陸機 月周回軌道投入に成功 着陸は早くて6月6日」 株式会社ispaceは同社の月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション2について、月着陸機「RESILIENCE(レジリエンス)」の月周回軌道投入に成功したと発表しました。ispaceによると、日本時間2025年5月7日5時41分に計画通り着陸機のマヌーバ(※)を開始し、主推進系を9分間燃焼させました。これによりミッション2は、月面着陸後まで10段階のマイルストーンのうち、7つ目を完了したということです。


JAXA、「H3」ロケット“30形態”の燃焼試験を実施予定 固体ロケットブースターを使わない形態
05/08/2025

「JAXA、「H3」ロケット“30形態”の燃焼試験を実施予定 固体ロケットブースターを使わない形態」 JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年5月8日、「H3」ロケット6号機の燃焼試験に関する記者説明会を開催しました。2023年3月に初飛行したH3ロケットは、試験機1号機が搭載衛星の軌道投入に失敗したものの、2024年2月の試験機2号機から2025年2月の5号機まで4回連続で打ち上げに成功しています。これまでの5機はいずれも「H3-22S」と呼ばれる形態(22形態)の、1段目エンジン「LE-9」2基・固体燃料ロケットブースター「SRB-3」2基・ショートフェアリングの構成が採用されていました。一方、次に打ち上げられる6号機は「H3-30S」の形態(30形態)で打ち上げられます。H3-30Sは1段目エンジン3基・固体燃料ロケットブースターなし・ショートフェアリングという構成です。H3ロケットの機体形態のなかでも最も打ち上げコストが低い形態とされています。


【更新】旧ソ連の探査機の一部 間もなく大気圏に再突入する可能性
05/08/2025

「【更新】旧ソ連の探査機の一部 間もなく大気圏に再突入する可能性」 旧ソ連が53年前に打ち上げ、地球を周回し続けていた「Cosmos(コスモス※)482」の一部が、間もなく大気圏に再突入する見込みです。【記事初出:日本時間2025年5月8日13時00分。最終更新:日本時間2025年5月10日7時25分】NASA=アメリカ航空宇宙局が宇宙飛行ミッションに関するオンラインカタログ「NSSDCA Master Catalog」に掲載している情報などによると、Cosmos 482は金星探査機「Venera 8(ベネラ8号)」と同一設計の探査機として、1972年3月に打ち上げられました。一時的に地球を周回する軌道に投入された後、ロケット上段のエンジンで金星に向かう軌道へ投入することが試みられたとみられるものの、機体は4つに分裂。そのうち2つは軌道が減衰して48時間以内に再突入しましたが、探査機の一部(着陸機と推定)およびロケット上段とみられる2つの物体は地球周回軌道に留まることになりました。


QPS研究所の小型SAR衛星「ワダツミ-I」早ければ5月17日に打ち上げへ
05/07/2025

「QPS研究所の小型SAR衛星「ワダツミ-I」早ければ5月17日に打ち上げへ」 日本企業の株式会社QPS研究所は2025年5月6日、同社の小型SAR(合成開口レーダー)衛星「QPS-SAR 10号機」、愛称「ワダツミ-I」の打ち上げ予定日時を発表しました。同社によると、ワダツミ-Iは日本時間2025年5月17日(土)17時15分以降に、アメリカ企業Rocket Lab(ロケットラボ)の「Electron(エレクトロン)」ロケットで打ち上げられる予定です。Rocket LabがQPS研究所の人工衛星を打ち上げるのは、ワダツミ-Iが3回目です。直近では、2025年3月に「QPS-SAR 9号機(スサノオ-I)」の打ち上げに成功しています。


予算教書を受けてNASAが声明発表 有人月探査見直しで日本にも影響?
05/05/2025

「予算教書を受けてNASAが声明発表 有人月探査見直しで日本にも影響?」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年5月2日付で、トランプ政権の予算教書公表を受けて声明を発表しました。この声明でNASAは、月および火星での有人宇宙探査の取り組みを強化するべく月探査に70億ドル以上、火星探査には新たに10億ドルを投じることで、革新性と効率性の維持を保証すると述べています。一方で、中国初の有人月面着陸に先んじてアメリカが再び月に宇宙飛行士を送ること、そして火星にもアメリカ人を送ることを目指すトランプ政権の優先目標に沿うために、優先度の高い取り組みを推進するとも述べられています。その影響を受ける幾つかのミッションについて、再検討した結果が明らかにされました。


NASAが小惑星探査ミッション「Psyche」探査機の問題を調査中 キセノン供給圧力が低下
05/02/2025

「NASAが小惑星探査ミッション「Psyche」探査機の問題を調査中 キセノン供給圧力が低下」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年4月29日付で、小惑星探査ミッション「Psyche(サイキ)」の探査機で発生した電気推進システムの問題を調査中であると発表しました。Psyche探査機にはキセノンを使用するイオンエンジンが搭載されていて、2024年5月から稼働しています。NASAによると、エンジンにキセノンガスを供給する配管で2025年4月1日に圧力の低下を検知。圧力は36psiから約26psiまで低下しており、Psyche探査機は設計通りにエンジンを停止させました。


中国の有人宇宙船「神舟19号」が地球に帰還 183日間の宇宙滞在を終了
05/02/2025

「中国の有人宇宙船「神舟19号」が地球に帰還 183日間の宇宙滞在を終了」 CMSA=中国載人航天工程弁公室(中国有人宇宙プロジェクト弁公室)は2025年4月30日付で、有人宇宙船「神舟19号」のクルー3名が無事帰還したことを発表しました。帰還したのは中国の蔡旭哲(さい・きょくてつ)宇宙飛行士、宋令東(そう・れいとう)宇宙飛行士、王浩沢(おう・こうたく)宇宙飛行士です。3名を乗せた神舟19号は日本時間2025年4月30日4時00分にCSS=中国宇宙ステーション「天宮」を離脱。軌道モジュールと推進モジュールを切り離して大気圏に再突入した帰還モジュールは、日本時間同日14時08分に中国・内モンゴル自治区の東風着陸場へ着陸することに成功。着陸場の天候条件により1日延期された後の帰還となりました。


ファイアフライ、「アルファ」ロケット打ち上げ 衛星の軌道投入に失敗
05/01/2025

「ファイアフライ、「アルファ」ロケット打ち上げ 衛星の軌道投入に失敗」 アメリカ企業Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)は日本時間2025年4月29日に「Alpha(アルファ)」ロケットの打ち上げを実施しました。同社によると、1段目と2段目の分離時に問題が発生した結果、搭載されていた衛星の軌道投入に失敗しています。打ち上げに関する情報は以下の通りです。今回のミッション「FLTA006」では、アメリカ企業Lockheed Martin(ロッキード・マーティン)の多目的衛星バス「LM 400」の技術実証機がAlphaロケットに搭載されました。


アリアンスペース、「Vega C」ロケットでESAの地球観測衛星「Biomass」を打ち上げ
04/30/2025

「アリアンスペース、「Vega C」ロケットでESAの地球観測衛星「Biomass」を打ち上げ」 ヨーロッパ企業Arianespace(アリアンスペース)は日本時間2025年4月29日に「Vega C(ベガC、ヴェガC)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていたESA=ヨーロッパ宇宙機関(欧州宇宙機関)の地球観測衛星は無事に分離されたことを、ArianespaceとESAが報告しています。打ち上げに関する情報は以下の通りです。BiomassはPバンド合成開口レーダー(SAR)を搭載した地球観測衛星で、展開後の直径が12mになるメッシュ反射鏡を搭載しています。樹木の幹・枝・茎といった木質バイオマスを測定することで、森林の炭素貯蔵量とその変化を把握し、炭素循環や気候に果たす森林の役割を理解する助けになることを目的としています。


ispaceの月着陸機 深宇宙での軌道制御完了 着陸は早くて6月6日
04/29/2025

「ispaceの月着陸機 深宇宙での軌道制御完了 着陸は早くて6月6日」 株式会社ispaceは日本時間2025年4月24日、同社の月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション2について、月着陸機「RESILIENCE(レジリエンス)」の月周回軌道投入(LOI)の前に予定されていた、すべての深宇宙軌道制御マヌーバ(※)を完了したと発表しました。これによりミッション2は、打ち上げ準備完了から月面着陸後まで10段階あるマイルストーンのうち、6つ目を完了したということです。RESILIENCEには同社の欧州法人が開発した探査車などが搭載されていて、レゴリス(月の土壌)のサンプル採取も行われます。


中国が月のサンプルを海外に貸与 2020年に嫦娥5号で採取
04/28/2025

「中国が月のサンプルを海外に貸与 2020年に嫦娥5号で採取」 CNSA=中国国家航天局は2025年4月24日付で、2020年12月に月探査機「嫦娥5号(Chang'e 5)」で採取した月のサンプルについて、国際貸与申請の結果を発表しました。申請が承認されたのは、6か国にある大学など7組織です(※)。これらの組織では、嫦娥5号が地球に持ち帰った月のサンプルで研究を行うことが可能となります。CNSAの単忠徳局長は、世界中の研究者がさらなる科学的発見を得て、人類全体に恩恵がもたらされることを期待しているとコメントしています。


最後のH-IIAロケットは6月24日に打ち上げへ JAXAの地球観測衛星を搭載
04/25/2025

「最後のH-IIAロケットは6月24日に打ち上げへ JAXAの地球観測衛星を搭載」 JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年4月25日付で、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT-GW」 を搭載する「H-IIA」ロケット50号機の打ち上げ予定日時を発表しました。発表されたH-IIAロケット50号機の打ち上げ予定日および予定時間帯は、日本時間2025年6月24日1時33分03秒~1時52分00秒です。打ち上げ予備期間は2025年6月25日~同年7月31日となっています。ペイロードのGOSAT-GWは、水循環に関する観測を行う「高性能マイクロ波放射計3(AMSR3)」と、温室効果ガスを観測する「温室効果ガス観測センサ3型(TANSO-3)」を搭載した地球観測衛星です。


NASA探査機ルーシー 2回目の小惑星フライバイ探査を実施
04/24/2025

「NASA探査機ルーシー 2回目の小惑星フライバイ探査を実施」 12年にわたって複数の小惑星を探査する、NASA=アメリカ航空宇宙局の「Lucy(ルーシー)」ミッション。今回、2回目の小惑星フライバイ探査が行われ、画像が公開されました。目標は、小惑星帯の小惑星「Donaldjohanson(ドナルドジョハンソン)」。


地球に刻まれたローマ字で名前を表示してみよう!#アースデイ
04/22/2025

「地球に刻まれたローマ字で名前を表示してみよう!#アースデイ」 4月22日はアースデイです。NASAの公式 X(旧Twitter)アカウントは、この日に合わせて、地球観測衛星「Landsat(ランドサット)」が撮影した画像だけでアルファベットを綴れるウェブアプリ「Your Name in Landsat」を紹介しました。まずは下記リンクへアクセスしてみてください。https://landsat.gsfc.nasa.gov/apps/YourNameInLandsat-main/


NASA探査機「ルーシー」が2回目の小惑星フライバイを実施 予想外のサイズが判明
04/22/2025

「NASA探査機「ルーシー」が2回目の小惑星フライバイを実施 予想外のサイズが判明」 NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年4月21日付で、小惑星探査ミッション「Lucy(ルーシー)」の探査機がフライバイ探査を行った小惑星「Donaldjohanson(ドナルドジョハンソン)」の画像を公開しました。こちらが今回公開された画像のひとつです。Lucy探査機の望遠カメラ「L’LORRI」で最接近直前の日本時間2025年4月21日2時51分に、Donaldjohansonから約1100km離れた位置で取得されました。この約40秒後、探査機はDonaldjohansonから960km離れた最接近点を通過しています。Donaldjohansonは火星と木星の間にある小惑星帯に位置する小惑星のひとつです。これまでの観測では、Donaldjohansonは10日間にわたって明るさが大きく変化する様子が確認されていました。2つの小惑星がつながった接触二重小惑星のような姿が捉えられたことで、Lucyミッションの一部のチームメンバーは明るさの変化をもとにした予想が的中したとみています。その一方で、ソフトクリームのコーンを重ねたような不思議な形をしているくびれの部分は予想外だったといいます。


宇宙船「ソユーズMS-26」が帰還 搭乗のNASA宇宙飛行士は“誕生日に帰還”
04/22/2025

「宇宙船「ソユーズMS-26」が帰還 搭乗のNASA宇宙飛行士は“誕生日に帰還”」 日本時間2025年4月20日、3名の宇宙飛行士が搭乗したロシアの宇宙船「Soyuz(ソユーズ)MS-26」がISS=国際宇宙ステーションを離れて地球へ無事帰還しました。帰還したのはRoscosmos(ロスコスモス)のAleksey Ovchinin(アレクセイ・オブチニン)宇宙飛行士とIvan Vagner(イワン・ワグネル)宇宙飛行士、NASA=アメリカ航空宇宙局のDonald Pettit(ドナルド・ペティ)宇宙飛行士です。3名が搭乗したSoyuz MS-26は、日本時間2025年4月20日6時57分にISSロシア区画の「Rassvet(ラスベット)」モジュールから分離してISSを離脱。大気圏へ再突入した同船の帰還モジュールは、日本時間同日10時20分にカザフスタン共和国の都市ジェスカスガンの南東へ着陸しました。